ベチバー精油の効果効能とおすすめの使い方、相性の良い香り

こんにちは。 AEAJ認定アロマセラピスト、アロマテラピーインストラクターのhiromiです。
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)は、独特の土臭い香りが特徴です。ベチバーにはどんな作用があるのか、おすすめの使い方やベチバー精油(エッセンシャルオイル)とのブレンドにぴったりな相性の良い香りをまとめました!
アロマテラピー検定に出やすいポイントでは出題範囲が膨大な「精油のプロフィール」の覚えておきたところについても書いています。

内容を修正いたしました。
ベチバーとは
ベチバーの主な産地はインドネシア、スリランカ、ハイチ、マダガスカルです。イネ科の植物で草丈は2mほどにもなり、根が地下深くに網状に張られるため田畑のあぜなどの土止めに植えられてきました。
ジャワ島などでは根を織物として扇や敷物に用いました。また、涼風と香りを楽しむ簾としても使用してきました。
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)はこの根から水蒸気蒸留法で抽出したものです。
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)の香り
落ち着きのあるウッディー調の香りの中に独特の土臭い香りがします。
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)の効果効能

チャバネゴキブリとクロゴキブリに対して強い忌避作用を示したという報告があります。キッチンなどの水周りの害虫対策におすすめの精油(エッセンシャルオイル)です。

ベチバー精油(エッセンシャルオイル)には心に滋養を与えてくれる作用があります。感情が高揚しすぎるとき、焦る気持ちばかりが先行するとき、やる気が起きないときなどにそっと気持ちに寄り添い、落ち着かせてくれます。

ベチバーの香りが月経前症候群や更年期障害といった内分泌系の不調に作用します。女性特有の不調でお困りのときに。
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)のおすすめの使い方

水回りのお掃除の仕上げに、ベチバー精油(エッセンシャルオイル)で手作りしたスプレーをシュッと一拭き。ゴキブリへの強い忌避作用を示したという報告があるベチバーなら害虫の虫除けも期待大です!
芳香蒸留水 or 精製水・・45ml
無水エタノール・・・・・5ml
精油・・・・・・・・・・30〜40滴まで
※ご使用になる前に容器をよく振ってください。
※皮膚にはつけないでください。

抗炎症作用が期待できるベチバー精油(エッセンシャルオイル)は化粧水作りにぴったり。精油を抽出する過程で作られるフローラルウォーター(芳香蒸留水)を使用することで、より自然の香りを楽しむことができます。しっとりタイプ、さっぱりタイプといった使用感も自分好みにアレンジできます。
しっとりタイプ
芳香蒸留水・・・・・・・40ml
エタノール・・・・・・・5ml
グリセリン・・・・・・・5ml
精油・・・・・・・・・・5滴まで
さっぱりタイプ
芳香蒸留水・・・・・・・45ml
エタノール・・・・・・・5ml
精油・・・・・・・・・・5滴まで
※精油をエタノールで溶かしてから他の基材を加えます。
※使用時には容器を良く振りましょう。
アロマテラピー初心者が知っておきたい芳香蒸留水(ハーブウォーター、フローラルウォーター)の使い方
アロマクラフトで精製水の代わりとしても、そのまま化粧水やルームスプレーとしても使える芳香蒸留水についてお話させていただきます。「フローラルウォーターやハーブウォーターとは何が違うの?」「飲用できるって本当?」「どんな使い方があるの?」そんなアロマテラピー初心者の方にもぴったり。基本的な使い方から芳香蒸留水の種類、やってはいけないこと、保管方法と使用期限などをわかりやすくご紹介します♡

合成香料を使用しない天然の香りの香水が作れます。市販の香水が苦手な方にもおすすめです。気分を落ち着かせたいときに吹きかけてみてくださいね。ベチバーには保留剤としての役割もあるため、香りが長続きします。
無水エタノール・・・・・10ml
精油・・・・・・・・・・20滴まで

芳香浴 | お風呂 | マッサージ | |
---|---|---|---|
ベチバー | ● | ● | ● |
「生活の木」エッセンシャルオイル/精油126種類の使い方一覧(芳香浴・お風呂・マッサージ)
アロマテラピー専門店「生活の木」で販売されているエッセンシャルオイル(精油)126種類の使い方一覧です。一目で「芳香浴(香りを嗅いで楽しむこと)」「お風呂」「マッサージ」のどれに使えるのかがわかるので、アロマテラピー初心者の方や、今まで使用したことのない精油を購入して使い方を調べたいときなどに目安にしてくださいね♡
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)と相性の良い香り

ベルガモットなど苦味のある柑橘系を中心に柑橘全般とのブレンドにおすすめです。圧搾法で抽出された柑橘系の精油(エッセンシャルオイル)は揮発速度が早いという特徴がありますが、保留剤としての役割もあるベチバーを加えることで、ほんの少し長持ちするかもしれません。
→ベルガモットをCHECK!
※柑橘系には光毒性の成分が含まれるものがありますのでご注意ください。
光毒性とは、精油が皮膚についた状態で日光などの紫外線に当たると炎症などの危険な症状を起こすこと。「精油=100%天然のものだから安全」という表記を見かけることがありますが、使い方を誤ると大変なことになってしまいます。

ウッディー調で土臭い香りといえばもう1つ、こちらのパチュリも有名です。似たような香りはブレンドしやすいです。独特な土臭い香りが好きな方は試してみてくださいね!
→パチュリをCHECK!

ウッディー系の中でもオリエンタルな香りが特徴のサンダルウッド。ベチバーにもウッディ調の香りがありますのでこれらのブレンドは相性抜群。より落ち着いた香りに仕上がります。
→サンダルウッドをCHECK!
もっと色々なブレンドを試してみたい方は、こちらの記事をご覧ください!
アロマ初心者でも簡単にできる精油のブレンド&おすすめレシピ6選
アロマテラピーでは、決められた精油の滴数内であれば精油をブレンドをすることができます。むしろそれがアロマテラピーの醍醐味と言いますか、精油を単独で使うよりもブレンドした方が香りに奥行きが出ますし、相乗効果が期待できる、保留剤として香りを長持ちさせられる…などのメリットがあります♡
ほかの精油が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
アロマテラピー検定に出る!精油30種類プロフィール攻略【2019年版】
アロマテラピー検定に出る精油30種類の名前・科名・抽出部位・抽出法を一覧にまとめました!
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)の選び方
ラベルに「精油」または「エッセンシャルオイル」、「Essential Oil」のいずれかの文字が書かれていることをご確認ください。
「アロマオイル」は「良い匂いのする液体」という意味で合成香料を使用しており、天然の芳香成分でできている精油とは別物です。アロマテラピーでは使用しませんのでご注意ください。
知っておきたい精油のこと!アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い
アロマテラピーで使用する「精油」を英語ではEssential oils(エッセンシャルオイル)と言います。ところがこれをアロマオイルだと勘違いしている方が非常に多い!「100均で買った精油を使ったら肌が荒れたんです〜」という方の話をよく聞いたら精油ではなくアロマオイルだった、なんてこともありました。
続いて、精油の瓶のラベルにある「学名」の部分をご確認ください。
学名とは植物1種類につき基本的に1つだけ与えられているため、例え「ベチバー」という名前の精油(エッセンシャルオイル)でも学名が違えば異なる植物が原料になっていることになります。植物が違えば香り、作用も違いますのでご注意ください。
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)の学名は、「Vetiveria zizanoides」です。
生活の木には有機(オーガニック)のベチバー精油(エッセンシャルオイル)はありません。
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)の成分分析表
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)に含まれるベチベロールという成分が独特な土臭い香りを特徴づけています。
成分名 | 含有% |
---|---|
テルペン系炭化水素 β-ベチベネン | 2.10% |
テルペン系アルコール クシモール(ベチベロール1) イソバレンセノール(ベチベロール2) | 9.02% 8.78% |
ケトン α-ベチボン β-ベチボン | 4.09% 3.23% |
※こちらは「生活の木」ベチバー 精油の成分分析表です。
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)の注意事項
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)は特に注意すべき点はなく、使いやすいです。
精油(エッセンシャルオイル)全般の注意事項









アロマテラピー検定に出やすいポイント


科名 | イネ科 |
---|---|
抽出部位 | 根 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
別名 | カスカスガヤ |
エピソード | ・田畑のあぜの土止め ・根を織物として扇や敷物に使用 ・ウッディー調の特有の土臭さ |
アロマテラピー検定対象の精油(エッセンシャルオイル)で「イネ科」はベチバーとレモングラスだけです。抽出部位が根となっているものはベチバーだけですので、違いをはっきりと覚えておきましょう。
エピソードとしては田畑のあぜの土止めや織物として扇や敷物に使用していた話が有名です。ウッディー調で土臭いという香りの特徴も独特なので覚えておきたいですね。
別名の「カスカスガヤ」は、余力があれば覚えておいてください。
ベチバーの写真はイネ科らしい細くて非常に長い先端が尖った葉をしていて、しだれています。同じイネ科のレモングラスも似たような葉をしていますね。ただベチバーの写真が出題されるときは、根のアップの写真か、選択肢にベチバーとレモングラスが入っているような紛らわしい問題はおそらく出ないかと思いますので、そこまで警戒することもないでしょう。
ベチバーは「香りテスト」の対象外です。同じ土臭い香りのパチュリも香りテストの対象ではありません。しかしこの特有の香りというのは文章で見ただけでは想像がつかないので、ぜひ一度嗅いでみてくださいね。

原料植物が田畑のあぜの土止めに使用されていたベチバー精油の抽出部位について正しいものを1つ選びなさい。 A.葉 B.根 C.花 D.果実 |
答えは次の「まとめ」に記載しています!
もっと問題を解いてみたい方はこちらの記事をご覧ください。
アロマテラピー検定無料問題集2019「精油のプロフィール」をDL!
アロマテラピー検定公式テキスト1級2級(2019年1月改訂版)に対応した「精油のプロフィール」の無料問題集をダウンロードしていただけます。一問一答でサクサク解ける! 解答を同じページに記載、ページをめくる手間がない!
アロマテラピー検定無料問題集をダウンロード【2019年最新版】
アロマテラピー検定公式テキスト1級2級(2019年1月改訂版)に対応した無料問題集をダウンロードしていただけます。チャプター別にまとめています。
まとめ
ベチバー精油(エッセンシャルオイル)は独特な香りで苦手な方もいますが、実は香水の保留剤として使用されていたり、抗炎症作用もあるためナチュラルコスメに入っていたりします。チェックしてみてくださいね!

答えは「B.根」でした! 根から抽出されるのはベチバーだけ。しっかり覚えてくださいね。
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ABOUT ME

Relakuheal主宰
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hiromi
関西の某遊園地の元宣伝広報であり、60万PVのブログ運営経験を持つシングルマザー。現在は東京の東大和市を拠点にアロマテラピー活動を行なっている。趣味は読書で、アンガーマネジメント、コーチング、PDCA、手帳術、引き寄せなど「今の暮らしをより良くするもの」が好き。