menu
Relakuheal

ケモタイプ精油は高品質!?メーカーに惑わされない本当の定義とは

ケモタイプ精油は高品質!?メーカーに惑わされない本当の定義とは



こんにちは。 AEAJ認定アロマセラピスト、アロマテラピーインストラクターのhiromiです。

アロマテラピーを始めると聞きなれない言葉がたくさんあります。「ケモタイプ」もその一つ。ネットでは「某メーカーの精油はケモタイプだから高品質!」などといった意味で使われたりします。

でもちょっと待ってください。その使い方、本来の定義から見ると間違っています!


ケモタイプの定義とはなんなのか、どんな精油にケモタイプがあるのか、某メーカーがうたっているケモタイプ精油との違いなどをご説明します。




ケモタイプを知る前に、精油の香りと成分について



ケモタイプの定義をお話する前に、みなさんに知っていただきたいことが3つあります。


チェックボックスアイコン 精油は品種が違うと香り・成分が違う
チェックボックスアイコン 学名が違うと別の植物
チェックボックスアイコン 精油は産地が違うと香り・成分が違う


香りや作用を重視するアロマテラピーにおいて、精油の成分がどれだけ大事なのかをまず知っていただきたいです。

1つずつ説明していきますね!



memo.png 精油は品種が違うと香り・成分が違う

まず、植物にはたくさんの品種があります。

例えばユーカリ精油の原料植物であるユーカリ。みなさん名前ぐらいは聞いたことがあるかと思いますし、こう思い浮かべる方もいるかもしれません。「ユーカリってコアラが食べる葉っぱでしょ?」

実はユーカリにはたくさんの品種があり、コアラが食べるのはその内の5種類程度と言われています。そしてユーカリ精油は、コアラが食べるユーカリとは異なる品種から抽出されています。

アロマテラピーで使用するユーカリ精油で一般的なのはユーカリ・グロブルスユーカリ・ラディアータユーカリ・シトリオドラ(ユーカリレモン、レモンユーカリ)です。

名前にすべて「ユーカリ」がつきますが、品種が異なるので抽出される成分も異なります。香りというのはたくさんある成分の組み合わせによって決まりますので、成分が違う、ということは香りも違うということです。(ぜひ店頭で嗅いでみてくださいね!)

同じ名前でも成分や香りが違う、ということを覚えておいてくださいね!



memo.png 学名が違うと別の植物

植物は通称名だけだとどの種類を指すのかわからなくなるため、学名というものを持っています。これはどうやって学名をつけるのかという明確なルールが設けられていて、1つの植物に対し基本的に1つの学名しか与えられません。(ときどき複数の学名を持っている植物もあります。)

とてもよく似た外見や、名前の植物でも、学名が違えば別の植物ということになります。

精油の瓶にもこの学名が記載されています。学名が異なれば別の植物になりますので、当然作用や香りが異なってきます。そのため、アロマテラピーではこの学名がとても大切なんですね。



memo.png 精油は産地が違うと香り・成分が違う

アロマテラピーで一般的なラベンダー精油の学名は「Lavandula offinalis」となっています。

そこで、同じ学名のラベンダー精油を買おうとアロマテラピー専門店として有名な「生活の木」に行ってみると、なんと「Lavandula offinalis」という学名のラベンダー精油3種類もあるんですね。

先ほど「1つの植物に対して学名は基本的に1つ」と説明したところなのに、なぜ同じ学名のラベンダー精油が3種類もあるのでしょうか?

それは産地が違うからなんですね。生活の木では学名が「Lavandula offinalis」となっているラベンダーの精油は、フランス産ブルガリア産タスマニア産と産地ごとに分けられて販売されています。

これらは学名が同じなので、同じ植物から精油を抽出しているわけですが、お店で香りを嗅いでもらうとそれぞれまったく違う香りがします。

精油は同じ学名の同じ植物から抽出しても、産地が違えば成分が異なります。成分とは、香りを構成するものなので、成分が違えば香りも違うんですね。

このように、アロマテラピーで使用する精油は品種学名だけでなく、産地も重要なんですね!





ケモタイプの定義



ケモタイプとは英語で「Chemotypes」、日本語だと「化学種」と書きます。

精油の香りは成分の構成で決まること、そしてその成分は植物の品種産地などによって異なり、学名は植物を見分けるための1つの方法だとお伝えしました。

ところがその条件が当てはまらない場合があります。それがケモタイプです。


チェックボックスアイコン ケモタイプは同じ品種、学名、産地でも成分が大きく違う


これまでケモタイプは同じ植物でも土壌など植物の生育環境によって成分が大きく変わるもの、とされてきました。

ところが2019年1月に改定されたAEAJ主催のアロマテラピー検定公式テキストでは、ケモタイプの定義は遺伝が主な理由とされていて、以前まであった生育環境の文言は削除されています。


※ネットでは古い情報が更新されず残ったままなので、生育環境が原因、としている方達の方がまだ多いです。





ケモタイプがある精油って?



ケモタイプはすべての精油に存在するわけではありません。

ケモタイプが存在する精油はほんの少しで、一番有名なのがローズマリー(学名:Rosmarinus officinalis)です。

ローズマリー精油は成分にシネオールを多く含むもの、カンファーを多く含むもの、ベルベノンを多く含むものなどがあります。

アロマテラピーでもっとも一般的なのはシネオールです。



残りのカンファーとベルベノンの精油も簡単に入手できますが、神経毒性に注意が必要なため、アロマテラピートリートメントなど皮膚に塗布するような用法では用いません。





ローズマリー精油のケモタイプは「本当に同じ植物なの?」というくらい、香りにはっきりと違いがあります。ぜひ店頭で嗅いでみてくださいね!



memo.png 精油を購入するときはどのケモタイプなのか確認!

このように、同じローズマリー精油でもケモタイプによって成分が大きく異なるため、香りや作用にも違いが出てきます。ところが、ネットに掲載されているトリートメントオイルやアロマクラフトのレシピでは、単に「ローズマリー」とだけ書かれているものが多く、どのローズマリー精油なのかわかりません。

アロマテラピーで一般的なのは「シネオール」なので、シネオールを使えばまず問題ないかと思いますが、ケモタイプを記載していないのはケモタイプを知らない、アロマテラピー初心者が記事を書いた可能性があり、注意が必要です。


お店でローズマリー精油を購入するときも、きちんとケモタイプが記載されているものを選びましょう。「ローズマリー・シネオール」のように名前に続けてケモタイプが記載されている場合や、ケモタイプを「ct.」と略している場合があります。

精油は雑貨屋さんで購入するよりも、生活の木などアロマテラピー専門店で購入することをおすすめします。



memo.png ローズマリー精油以外にケモタイプがみられる精油

ローズマリー精油以外だと、タイム6〜7種類のケモタイプが確認されていて、アロマテラピーではチモールを多く含むものや、リナロールを多く含むものがよく利用されています。

ティートリーニアウリなどにもケモタイプがありますが、アロマテラピーではあまり知られていません。





「某メーカーの精油はケモタイプだから高品質!」は間違い!?



ネットでは「某メーカーの精油はケモタイプだから高品質!」ともてはやされています。しかし、ここまでケモタイプの定義や、精油の香り&成分などについて読んでいただいてわかるとおり、この使い方は違和感がありますよね。

実はあるメーカーは、自社の精油を「ケモタイプ精油」と銘打っていて、成分分析を行なっていることを全面的にアピールし、高品質な精油であることを印象づけています。

そのため、正しいケモタイプの定義を知らない人たちの間では、「某メーカーの精油は、成分分析を行なっていて高品質なケモタイプ精油」と誤った表現をするようになり、別のメーカーに「そちらで販売されている精油はケモタイプですか?」ということを聞かれたりしているようです。


それでは改めて、アロマテラピーで使用する「ケモタイプ」の定義と、某メーカーの「ケモタイプ精油」の違いをまとめておきますね。


チェックボックスアイコン 遺伝的な理由により同じ種類の植物でも成分が大きく異なるものをケモタイプと呼ぶ
チェックボックスアイコン ケモタイプはすべての精油に存在するわけではない
チェックボックスアイコン ケモタイプは品質の良さを表す言葉ではない
チェックボックスアイコン 成分分析をした精油をケモタイプと呼ぶわけではない
チェックボックスアイコン ケモタイプと某メーカーの「ケモタイプ精油」は定義が異なる
チェックボックスアイコン アロマテラピー専門店の精油であれば、どこもケモタイプを分別していてそれは特別なことではない
チェックボックスアイコン 成分分析の成分名や作用、配合量が理解できて初めて高品質かどうか判断できる


元宣伝広報の私から見ると、マーケティングとしては某メーカーが「ケモタイプ精油」と銘打ったのは十分すぎる効果があったかと思います。現にネットやSNSではこちらの精油を使用している方がたくさんいますし、それを見て購入している方もいらっしゃいます。

しかしその結果、世の中に誤解が生まれたことは、アロマテラピー界全体で見るといかがなものかなと思います。ただでさえアロマテラピーは誤解が多く、アロマセラピストや講師は国家資格でもないですし、精油自体も雑品(雑貨)の扱いです。正しい情報を発信することも、アロマテラピーを扱うメーカーとしては大事な姿勢ではないでしょうか。





まとめ



なぜケモタイプが重要なのか。それは、ケモタイプによって精油の成分が異なり、香りや作用も変わってくるからなんですね。

アロマテラピーにとって、香りや作用というのはとても大切なものです。今後精油を購入するときは、ぜひケモタイプに注目してみてください!

ケモタイプの正しい定義が広まることを願います。


RECOMMEND




LESSON

Relakuhealのレッスン情報です。お気軽にお問い合わせください!

随時
ココナラ/出張カフェレッスン
香りの心理分析・アロマアナリーゼ個人セッション

ココナラ/出張カフェレッスン
アロマカードリーディングのセッション

出張カフェレッスン
アロマテラピー検定対策講座


ABOUT ME

AEAJ認定アロマセラピスト、Relakuheal主宰hiromi

Relakuheal主宰
AEAJ認定アロマセラピスト
hiromi


関西の某遊園地の元宣伝広報であり、60万PVのブログ運営経験を持つシングルマザー。現在は東京の東大和市を拠点にアロマテラピー活動を行なっている。趣味は読書で、アンガーマネジメント、コーチング、PDCA、手帳術、引き寄せなど「今の暮らしをより良くするもの」が好き。

プロフィール お問い合わせ

0 Comments

There are no comments yet.

Leave a comment