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化学で見る!精油成分の分類と一覧

化学で見る!精油成分の分類と一覧



こんにちは。 AEAJ認定アロマセラピスト、アロマテラピーインストラクターのhiromiです。

アロマテラピーで使用する精油(エッセンシャルオイル)には、ミカン科ではないのに柑橘系の香りがする精油や、バラ科ではないのにローズ風の香りがする精油があります。これは柑橘系の精油に含まれている、あるいはバラ科の精油に含まれている成分と共通する成分をその精油が持っているためです。

この精油成分を化学的に分類し、一覧にしました。AEAJではアロマテラピーインストラクターの試験範囲です。知っておくと今よりもっとアロマテラピーが楽しくなりますよ!




精油成分の構造



精油成分は何百種類とありますが、基本的な構造はどれも一緒です。

精油成分=骨格(炭化水素基)+官能基



memo.png 骨格(炭化水素基)とは

精油成分の土台となる部分です。炭素(C)水素(H)でできています。


①脂肪族骨格をもつもの
②イソプレン骨格をふくむもの
③ベンゼン環をふくむもの




memo.png 官能基とは

精油成分の特徴となる部分です。炭素(C)水素(H)酸素(O)などでできています。


①ヒドロキシ基(-OH)
②アルデヒド基(-CHO)
③カルボニル基(-CO-)
④エステル結合(-COO-)
⑤エーテル結合(-O-)




もっと詳しく見ていきましょう!





(1)テルペン系炭化水素類



精油成分のほとんどがイソプレン(C5H8)が複数個集まってできたテルペン化合物(テルペノイド)であり、精油の化学における基本構造となります。

結合しているイソプレンの数によって、モノテルペンセスキテルペンジテルペンに分けられます。

語尾の母音が「〜エン」で終わるものが多いです。



memo.png モノテルペン炭化水素類

イソプレンが2個結合したもの(C10H16)。分子が小さく、揮発性が高い。トップノート。

作用
殺菌作用、殺微生物作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用、鎮痛作用、うっ滞除去作用、鎮静作用、コーチゾン作用(ステロイド作用)、性欲を抑える

代表成分
リモネン、α-ピネン、γ-テルピネン、p-シメン、ザビネン、δ-3-カレン、ミルセン



memo.png セスキテルペン炭化水素類

イソプレンが3個結合したもの(C15H24)。モノテルペン類より分子が大きく、粘性があり、揮発性はそれほど高くない。ミドルノートからベースノート。

作用
鎮痛作用、鎮静作用、健胃作用、殺菌作用、消炎作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗ウイルス作用、潜在性抗ガン作用、静菌作用、免疫刺激作用

代表成分
カマズレン、β-カリオフィレン、サンタレン、サンテノン、ファルネセン、パチュレン、γ-カジネン





(2)アルコール類



炭化水素にヒドロキシ基(-OH)が結合したもので、語尾の母音が「〜オール」で終わるものが多い。



memo.png モノテルペンアルコール類

モノテルペンに官能基-OH(水酸基)がついたもの。

作用
抗ウイルス作用、利尿作用、抗真菌作用、殺菌作用、抗菌作用、鎮痛作用、皮膚弾力回復作用、収斂作用、強壮作用、免疫向上作用

代表成分
シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、l-メントール、ラバンデュロール、ネロール、ボルネオール、テルピネン-4-オール



memo.png セスキテルペンアルコール類

セスキテルペンに官能基-OH(水酸基)がついたもの。

作用
抗ウイルス作用、利尿作用、殺菌作用、抗菌作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、強壮作用、免疫力向上作用、鎮静作用、エストロゲン様作用

代表成分
サンタロール、ネロリドール、ビザボロール誘導体、パチュリアルコール、ベチベロール



memo.png ジテルペンアルコール類

ジテルペンに官能基-OH(水酸基)がついたもの。

作用
抗ウイルス作用、利尿作用、ホルモン調整作用、止血作用、エストロゲン様作用、消毒作用、殺菌作用

代表成分
スクラレオール、フィトール



memo.png 芳香族アルコール類

ベンゼン環に官能基-OH(水酸基)がついたもの。

代表成分
フェニルエチルアルコール





(3)アルデヒド類



炭化水素に官能基-CHO(アルデヒド基)がついたもの。語尾が「~アール」で終わるものが多いです。

作用
抗炎症作用、沈着作用、鎮静作用、抗ウイルス作用

代表成分
シトロネラール、シトラール、オクタナール、デカナール、クミンアルデヒド、バニリン、オクチルアルデヒド





(4)ケトン類



炭化水素に官能基>C=O(カルボニル基)がついたもの。語尾が「〜トン」で終わるものが多い。

作用
粘液溶解、脂肪分解、去痰作用、瘢痕形成作用、筋肉弛緩作用、賦活作用、昆虫忌避作用、胆汁分泌促進作用

代表成分
ヌートカトン、カンファー(ボルネオン)、メントン、ベチベロン、ベチボン、cis-ジャスモン、ダマスコン、イソメントン





(5)フェノール類



ベンゼン環に官能基-OH直接ついたもの。語尾が「〜オール」で終わるものが多い。

作用
消毒作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、免疫力向上作用、強壮作用、駆虫作用、エストロゲン様作用、消化促進作用、駆風作用、殺虫作用、昆虫忌避作用、鎮痛作用、抗アレルギー作用、消化促進作用

代表成分
オイゲノール、チモール





(6)オキサイド類



環状構造の中にエーテル結合を含む化合物。-C-O-C-の構造を持つ。

語尾が「〜オール」や「オキサイド」で終わるものが多い。

作用
去痰作用、抗炎症作用、免疫調整作用、疫粘液溶解作用、抗カタル作用

代表成分
1,8-シネオール、ローズオキサイド





(7)エステル類



アルコール類が反応して生成される化合物のこと。反応時にはエステルと共に水も生成する。

語尾が「~酸~イル」で終わるものが多い。

作用
殺菌作用、抗真菌作用、鎮静作用、抗炎症作用、鎮痙作用、強壮作用、興奮作用

代表成分
酢酸リナリル、アンゲリカ酸エステル類、酢酸ベンジル、安息香酸メチル、ケイ皮酸エステル、酢酸ボルニル、酢酸フィティル、安息香酸エステル





(8)ラクトン類



環状構造の中にエステル結合を含む化合物のこと。

作用
粘液分泌調整作用、去痰作用、脂肪分解作用、抗痙攣作用

代表成分
ベルガプテン、ベルガモテン





まとめ



精油の化学では聞き慣れない名前がたくさん出てくるので、1つ1つを理解するのに時間がかかり、覚えるのも大変な分野ではあります。

でもこうして見ると、精油の「香り」という体感的なものが「化学的に」分類できて面白いですよね。精油にそれぞれ作用があることも、化学的に表すことができます。

精油を購入すると、成分表が添付されていることがありますので、そのときは成分の名前をチェックしてみてくださいね!



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AEAJ認定アロマセラピスト、Relakuheal主宰hiromi

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関西の某遊園地の元宣伝広報であり、60万PVのブログ運営経験を持つシングルマザー。現在は東京の東大和市を拠点にアロマテラピー活動を行なっている。趣味は読書で、アンガーマネジメント、コーチング、PDCA、手帳術、引き寄せなど「今の暮らしをより良くするもの」が好き。

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